ご挨拶

薬眞堂薬局 小手指店店内 皆様 こんにちは。薬眞堂薬局です。薬眞堂薬局では30年以上の豊富な経験を持つ薬剤師がご相談を伺っております。

 中医学漢方では陰陽の調和、気血津液・五臓六腑の円滑な機能の維持によって、恒常性が保たれ健康でいられると考えられています。それが崩れると体調も崩れ病気になる事もあります。

 ですから中医学漢方において身体の状態の把握は重要なポイントです。不妊症・更年期障害・生理痛・生理不順など気血精の不足、また気血の巡りの悪い状態の事が多く、それには肝・腎・脾が深く関わります。腰痛・関節痛・坐骨神経痛も肝腎の衰えが元になっている事が多く、アトピー性皮膚炎は脾が関わっている事がよくあります。

 このような中医漢方の見方に立ち、確かな弁証論治の力で 自然治癒力を高める身体作りをしていきませんか?

 是非お気軽にご相談下さい。

薬眞堂薬局からのお知らせ!

狭山台店からのお知らせ
3月19日はお休みさせていただきます
■春先は寒暖差も大きく「身体を合わせていくのが大変」という方も多いです
春は五行の木の季で臓は肝、腑は胆です
木の性質を持つ肝を肝木と言ったりします
風邪をひいて治りが悪く微熱が続くのは、風邪(ふうじゃ)が奥(少陽胆経)に入った場合も多く見られます
長引く風邪・胃腸炎の記載がある柴胡桂枝湯は桂枝湯と小柴胡湯を合わせた処方です 小柴胡湯中の「柴胡と黄芩は柴胡で散じ黄芩で清する(熱や炎症を冷ます事)ことにより袪邪する(中薬学より)」名コンビです





       

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子宝相談

中医学漢方で身体づくりしましょう。

元気な赤ちゃん 中医学漢方で身体作りするならば、中医学漢方の理論が大切です。何故なら、薬効で使うのでなく、身体のバランスのひずみを少しでも改善する為のアプローチだからです。

 

 

二七にして天癸至り、任脈通じ、太衝の脈盛んにして、月事時を以って下る。故に子有り。

 月事時を以ってくだるとは月経がはじまるという意味です。腎は生長・発育・生殖を主るといって、人の発育は腎気の充実を関係しています。二七(14歳)くらいになると腎気は益々盛んになって天癸(生殖機能の成熟を促す物質で腎気と密接な関係がある)至りる。

 そして衝任の二脈に通じて子供できるようになります。これは脾・肝・腎と血海(胞宮)をつないでいます。ですから生殖機能において腎は重要ですが、肝・脾も重要です。ただし五臓は相生相克で関係している事も忘れてはいけません。また督脈・帯脈も胞宮の正常な生理機能の保持に大切です。

月経周期に合わせて漢方を考える。

妊娠中 基礎体温をみると女性の身体には周期がある事がわかります。ちょうど夜と昼が繰り返しくるように、低温期と高温期が繰り替えされます。低温期は陰 高温期は陽の時期にあたります。

 また月経期は陽が極まって陰に転化、排卵期は陰が極まって陽に転化するという動きのある時期です。この考えに合わせて漢方や漢方食品を運用していきます。

痰湿瘀血が正常な営みを邪魔している。

 痰湿や瘀血は経絡や血脈の気血の流れを阻害するものです。これらは病理副産物ですが、なぜこの状態になったかを考えて 解消する必要があります。

寒と熱

 胞宮をとりまく環境は冷えも熱もよくありません。冷えて血行がわるくなれば瘀血のもとですし、熱は気や精血の消耗につながります。熱はストレスと関係した肝鬱化火や陰虚による虚熱、また 血熱や心肝火旺などいろいろな状態が考えられます。

 自分の状態を知って身体づくりしましょう。

腎精を補う

腎精を補う

腎には『命門の火』があるといいます
命のエネルギーのようなものです
また植物の種がこれから成長していく力を蓄えているように腎に成長・発育・生殖の力を持って生まれてきました
腎精と腎気(腎陽)は蝋燭と蝋燭の火に例えられますが、蝋燭が腎精、火は腎気と言われます
どちらも大事です

腎精が不足すると成長や発育の力が弱い・老化が早い・生殖の力不足・記憶力の減退・歯や骨が弱いなどがおこります

じゃあ腎精を補うにはどうしたら良いのでしょうか?
前回 六味地黄丸と八味地黄丸について書きましたが、これも補腎薬で腎精を補えます
しかし 腎精を補う力が強いと言われるのは動物薬です

鹿茸・鹿角・海馬・紫河車などの補陽薬や亀板(クサガメの甲羅)・鼈甲(スッポンの甲羅)などの補陰薬があります
鹿角や亀板や鼈甲は長時間煮だして膠にして使います
方剤学に亀鹿二仙膠(きろくにせんきょう)が腎陰腎陽腎精を補うものとして載っています
命門陰陽両虚を主治すると書いてあり、鹿角・亀板・枸杞の実・人参で構成されています

亀鹿・鹿角・すっぽんの甲羅・なつめ・枸杞の実・山茱萸の実・山査子の実・西洋人参の入った食品が出ています
飴炊きのようになっていて甘くて食べやすいです

漢方薬では鹿茸(鹿の幼角)が使われている参茸補血丸、
鹿茸・鹿腎(鹿の陰経など)・海馬(タツノオトシゴ)が使われている参馬補腎丸、
鹿茸・蛤蚧(オオヤモリの内臓を除いたもの)・冬虫夏草(昆虫の幼虫に寄生したフユムシナツクサタケ)が
使われている双料参茸丸があります

方剤学に出てくる左帰飲は六味丸の三補に鹿角や亀板・枸杞の実などが加えられたもので・右帰飲は八味丸の三補+附子と肉桂に鹿角膠や枸杞の実・当帰など加えられています

腎陰腎陽を補い、精を補う事は成長する力や生殖の力・老化を緩める為に助けになります