その他の病気

2020-11-16

新型コロナ渦が長く続いている事で不安感を感じるようになっている方も多くいらっしゃいます

人は色々なシーンで不安を感じます
検査結果を待つ・事故のニュースをみて自分の家族は大丈夫か不安になる・子供の受験は大丈夫かとか色々・・・
思うに不安の原因は自分でどうにかできない事が多いのかもしれません
原因が解決すれば不安も解消されます 
しかし不安状態が長引くと原因が除かれてもいつまでも不安感がとれない事があります
また東日本大震災の時は震災の報道を繰り返し見る事で不安感を抱く人も多かったです
不安の感情は危険を回避する為に人に与えられた自然なものかもしれません
でも不安感だけがいつまでも残るのは困ります

中医学では気血津液の虚や五臓六腑や陰陽のバランスの崩れによると考えます
例えば思いすぎ、考えすぎ、思慮過度により心と脾が傷つくとされています
また強いストレスがかかると胆が虚し、不安感がでる事もあります

心脾両虚の不安感

色々考えすぎていると心血を消耗し、思うは脾の志なので脾も損傷します
また心と脾は相生(母子)関係にあるので心が弱ると脾も弱る結果になります

『心は神を主る』といい色々考える(思惟活動)は心の働きです
心血は心神を養う力なので、心血が不足すると心神の活動も失調し不安・眠りが悪い・動悸などの症状が出ます

又、脾は気血を生む源なので脾の働きが弱ると心血がさらに不足します
さらに脾には“気を上げる”働きもあるので、やる気がでない、疲れやすい、頭がボーっとするなどの症状がでます

コロナ渦であれこれ考えて心が疲れていませんか?
不安感の他・眠りが浅い・よく夢をみる・動悸などの症状がありませんか?
そんな時は養心安神・健脾益気(心をやしなって安らかにし、脾を健やかにして気力アップ)の心脾顆粒がよいです

胆虚の不安感

怖い事があった時「胆(肝)を冷やした」といいます
中医学で『胆は決断を主る』といいますが、どんな時でもどーんと構えて物事に動じない人は胆がしっかりしているからです
しかし、胆が弱る(胆虚)と不安感・色々な物事を決められない・疑い深いなどの症状がでます

新型コロナは感染症そのものが恐いし、罹患者に対する偏見も恐いと感じる人も多いと思います
そんな状況から胆が弱って不安感を感じるようになる人もいらっしゃいます

そんな時、(胆を冷やして弱った)胆を温めるという名前の温胆湯を飲んで見てはいかがですか?

2020-09-07

新型コロナの陽性者や治癒者の家族や会社などに関係するいわれのない差別や避難が問題になっています
陽性者の隔離は感染防止の為であって一時的なものですが、差別的感情は長期になりやすく怖いと思います
差別的感情は恐怖心からおきていると思います
密閉・密集・密接をさける事とマスクをし、帰宅後はしっかり手洗いすれば感染しないはずです(マスクをとるシーンではリスクはないとは言えませんが・・・)
感染の多い地区から親戚がくるからといって隣のうちの人が怖がるのは意味がありません
たとえ隣の家の人が陽性だとしても感染するわけではありません
理屈でわかっていてもなんとなく怖い
マスクをして手洗いや消毒をしているけど、
もしかしたら買い物で?
もしかしたら電車で?
もしかしたらバスで?
もしかして職場の人は大丈夫かしら?
私達はわけのわからない不安にとらわれてしまいます
この不安やストレスを感じている状況が続いていて身体が影響をうけないはずがありません
中医学は七情内傷といい感情と内臓は密接に関係しているとしています
『肝は疏泄を主る』といい気血の流れの調節をしているので不安やストレスにより疏泄機能が失調すると五臓に影響します
また肝は将軍といい、将軍はフラストレーションがたまると他の臓腑に八つ当たりし、臓腑によって色々な症状がでます

微熱が続く

1ヵ月以上微熱が続いている・微熱になったり平熱になったりする・色々考えて不安になる
春先や季節の変わり目にもよくあります
また、風邪や病気のあとに微熱がとれない時もあります
邪気が残っている場合もあるし、気が不足している場合もあります
漢方薬としては柴胡桂枝湯・胸虚散・衛益顆粒・勝湿顆粒・補中益気湯・心脾顆粒など
養生食として板藍茶・板藍のど飴・五涼華

気鬱

憂鬱・楽しくない・イライラする・なにもやる気がおきない・だるい・疲れやすいなど
の疏泄機能の失調やのよわり、の虚など色々理由はあります
血を蔵す(その腑)・血脈を主る・血を生むと精神面の強さは血と関係しています
疲れやすく、やる気がないのは脾と、イライラするや怒りっぽくなるなどは肝と、眠れない、不安感などは心と関係している事が多いようです
漢方薬としては逍遥顆粒・心脾顆粒・酸棗仁湯・温胆湯・天王補心丹・気上散・鎮気散など
養生食品としてはミンハオ・香ロゼアなど

咽に違和感

咽がなんとなく痛い、イガイガする、顎の裏側の奥が痛いなど訴える方もいます
咽も肝の経絡と関係しています
漢方薬は銀翹散・柴胡桂枝湯・ワグラスD・麦門冬湯・桔梗石膏エキス散など
養生食品 響声白龍散 板藍のど飴

調子の悪さを感じたら早めご相談ください
早めなら早めによくなります

2020-06-08

急性熱性病と瘀血

瘀血の原因

ちょっと前に瘀血は何かを書きました(その他の病気…瘀血の話)
ではどんな事が瘀血の原因になるのでしょう
中医学の基礎によると
 1 外傷
 2 炎症
 3 高熱
 4 手術
 5 出産
 6 月経異常
 7 出血性疾患
 8 免疫異常
 9 寒冷
 10ストレス
 11心血管系の疾患
新型コロナの場合2と3肺の炎症や発熱が当てはまります
中医学には温病学があってこれはインフルエンザのような都市型の流感に対応して出てきた学問です
病気の進みを4つに分け一番深く入り込んだ状況を血分としています
出血や瘀血は血の病です

温熱の病と瘀血

清の時代の葉天士は温熱病が身体の中で衛分→気分→営分→血分と進むと考えました
これを衛気営血弁証といいます
衛分証では鼻や咽など肺衛が温熱の邪に犯され発熱・微悪寒・舌突紅・脈浮数や更に喉の腫れ口喝などが現れます
気分証になると温熱の邪が臓腑に侵入気機を阻害します
臓腑により異なりますが共通する症状は高熱・悪熱・心煩・口喝などです
営分証は温熱病の極期で高熱・口喝・心煩・不眠で酷くなると意識がもうろうとしたりします
血分証は虚と実に分類されます
実では温熱が心包を犯せば意識が混濁し、動血すれば吐血・鼻血・血尿や血便など出血傾向となる
また動風すればこわばりや痙攣がおきる
虚は高熱による消耗やもともとの体質により血虚や陰虚になっていて虚熱の症状もみられる
血が熱をもって出血傾向に血熱証といわれています
温病のような外から入ってくる温熱の邪によるばかりでなく、ストレスやイライラなどで化熱した状態から血熱になる場合もあります
*新型コロナやインフルエンザは温病の範疇です
*新型コロナはACE2受容体を入り口に細胞に侵入するそうです
この受容体は口の中に多いそうですが、発熱などで炎症がながびくと肺→血管へと
血管の細胞が炎症するとさらにACE2受容体が増えるそうです
*人の鼻や口腔粘膜は肺衛と言われる所です
風邪はひきはじめの3日が大事です・・・といつも言っていますが漢方薬も早めの服用が大事です

冠心Ⅱ号方と李連達教授

先日リモートの勉強会で李連達教授の話がでました
15年くらい前に来日し講演された事がありました
1958年頃小児のはしか、ウイルス性肺炎が大流行し多くのこども達が急性心不全を併発して亡くなったそうです
当時小児科の医師だった李先生はそれをなんとかしたいと考え冠心Ⅱ号方のような心血管病に効く冠心Ⅱ号方など丹参処方の製剤化に取り組んだのだそうです
当時の風潮として漢方を動物実験のような化学的検証に否定的だった為、機械や材料も自費でそろえて研究をしていましたが、その研究室をとりあげられたりし苦労の末、成果がみとめられました
現在中国で内服のみでなく丹参製剤の注射剤もあります

瘀血の3大症状は『痛む・しこる・黒ずむ』です
肩こり・足腰の痛み・頭痛しやすいなどはありませんか?
目の下のくま・しみ・歯茎の黒ずみなどありませんか?
静脈瘤などしこりはありませんか?
日頃活血化瘀の漢方薬や養生茶をのんでおきましょう

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