ストレス

 なんとなく体調がわるい・・・という人がこの時期多いです。5月病かな?今年は特に寒暖の差がおおきく、北海道なんか真夏から真冬へと・・・いままでこんなことあったかしら・・・というほどです。ストレスは 精神的なものばかりではありません。
他に 環境的ストレス・肉体的ストレスもあります。よく身体が気候の変化についていけない・・・などといいますが、これは環境ストレスに適合できず身体に影響が出た状態といえます。

 そんな時漢方ハーブのシベリア人参茶がお勧めです。心のストレスばかりでなく環境ストレスにも適合しやすくなるお茶です。一度お試しください。

**娘との会話

「わたし この頃へんだよ。」
「冷やしただけじゃないの?」
「ちがうよ。温かくしてるよ。」
「パンプス用の靴下しかはいて行かなかったでしょ。」・・・絶対冷やしてるよ。・・・
「いつからなの?」
「連休くらいからだよ。
よく頭痛するし、目が変でクラっとしたり、気持ち悪かったり、お腹へんだし、首も痛かったり、だるいし、鼻水で風邪っぽかったり・・・」

 ・・・・・・(などと言ってるわりに夕べは友人と外食して帰って来てたけど)・・・

「それって、気候のせいで身体がストレスになってるんだよ。」
「今日はこれを飲んで出かけてね。 星火温胆湯・キョロウ錠・ホノビエン」

 翌朝・・・雨・・・

「調子はどう?」
「鼻以外はよくなったよ。」
「じゃあ、もう少しつづけてね。」

 ストレスというと精神的なストレスを思い起こす事が多いので、

「ストレスは全然ないです」
「楽天的だからストレスはないです」

 とか言われる方もいらっしゃいます。しかし環境的ストレスや肉体的ストレスは以外に多く、私達はその影響をうけています。中医学的には気の巡りに支障をきたすので色々な症状となって現れます。ストレスは気のスムーズな流れを停滞させます。そうすると、身体を営むエネルギーがうまく働かない所が出てきます。

 大勢が道を歩く時、整列して歩いていけば目的地まで全員スムースにつきますが、速く行こうと走る人・道草する人・横に長い列を作って歩く人などいて皆がバラバラだと道の所々が混雑してしまって、なかなか到達できません。気の流れの停滞とはそんな状況です。ですからあちこちに症状がでます。弱い所にでやすく、移動し易く、変化しやすく、張る膨れるなど気体が溜まるような症状がでます。移動や変化は風の性質で、ストレスが肝との関わりが強く、肝の気は風だからです。

 ストレスはエネルギーの変調ですから、身体の調子の悪さとなって現れます。エネルギーの停滞(気滞)症状には理気薬中心につかいます。理気薬が沢山つかわれているのが開気丸です。香蘇散や半夏厚朴湯、また夏風邪や胃腸型感冒の漢方薬で知られる勝湿顆粒も充分な理気薬がつかわれています。また落ち着かないなど、煩躁感は化熱と考え、清熱除煩・養心安神の中薬が加わったイスクラ温胆湯を服用します。

 私 自身はイスクラ温胆湯があっている人が多いと考えています。何故なら、胃腸症状を伴う方が多いからです。また、肝の疏泄の働きも失調している時は逍遥丸・四逆散・柴胡桂枝乾姜湯その他、柴胡剤をかんがえます。早めに変調にきずいて服用すると2~3日で改善します。

 また、繊細で傷つき易いタイプの人・イライラし易い人・几帳面な人・眠りが浅い人などはストレスに弱いので、日頃、血や肝陰を充分補う事、また疏肝・理気・瀉火の漢方を体質に合わせて加えるなどして飲んでおきましょう。