ご挨拶

薬眞堂薬局 小手指店店内 皆様 こんにちは。薬眞堂薬局です。薬眞堂薬局では30年以上の豊富な経験を持つ薬剤師がご相談を伺っております。

 中医学漢方では陰陽の調和、気血津液・五臓六腑の円滑な機能の維持によって、恒常性が保たれ健康でいられると考えられています。それが崩れると体調も崩れ病気になる事もあります。

 ですから中医学漢方において身体の状態の把握は重要なポイントです。不妊症・更年期障害・生理痛・生理不順など気血精の不足、また気血の巡りの悪い状態の事が多く、それには肝・腎・脾が深く関わります。腰痛・関節痛・坐骨神経痛も肝腎の衰えが元になっている事が多く、アトピー性皮膚炎は脾が関わっている事がよくあります。

 このような中医漢方の見方に立ち、確かな弁証論治の力で 自然治癒力を高める身体作りをしていきませんか?

 是非お気軽にご相談下さい。

薬眞堂薬局からのお知らせ!

■まだまだ暑さがつづいています。夏バテは長引く事が多いので要注意です。
特にこの夏は40℃にも達する暑さで外に出ると息苦しい感じがします。テレビでは連日「冷房をつけて下さい。」「水分摂取をとって下さい。」、「汗をかいた時は経口補水液など塩分も摂って下さい」呼びかけています。
また、栄養と睡眠をしっかり摂ってください。体温調節は気の働きですが『血は気の母、気は血の帥』といい気血の充足が重要です。
夜は陰の時間で陰の時に陰の事(静かに寝る事)は陰(血・精)をつくるのに効果的です。
さらに食事をしっかり摂る事が気血を作る事になります。
塩分+水分(更に+栄養)をスープやお味噌汁でとりましょう。
暑くて大変ならインスタントでも良いのでやって見て下さい。

■夏の終わり頃は長夏といい脾の季節です。
食欲不振や軟便・下痢の時は勝湿顆粒や晶三仙を!
だるい・疲れやすい・少し動くと息切れしたり、ドキドキする・ほてるなど麦味参顆粒を!
体力ない・関節がギクギクする感じ・ほてるなど亀鹿仙を!
夏の終わり頃、色々なトラブルがおこり易いので上手に暑い季節をお過ごし下さい。

狭山台店は第3木曜日は定休日です。
8月の中医学講座はお休みです。
9月20日(第3木曜日)の中医学講座は脾胃の病気(胃痛・腹痛・下痢など)の予定です。

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子宝相談

中医学漢方で身体づくりしましょう。

元気な赤ちゃん 中医学漢方で身体作りするならば、中医学漢方の理論が大切です。何故なら、薬効で使うのでなく、身体のバランスのひずみを少しでも改善する為のアプローチだからです。

 

 

二七にして天癸至り、任脈通じ、太衝の脈盛んにして、月事時を以って下る。故に子有り。

 月事時を以ってくだるとは月経がはじまるという意味です。腎は生長・発育・生殖を主るといって、人の発育は腎気の充実を関係しています。二七(14歳)くらいになると腎気は益々盛んになって天癸(生殖機能の成熟を促す物質で腎気と密接な関係がある)至りる。

 そして衝任の二脈に通じて子供できるようになります。これは脾・肝・腎と血海(胞宮)をつないでいます。ですから生殖機能において腎は重要ですが、肝・脾も重要です。ただし五臓は相生相克で関係している事も忘れてはいけません。また督脈・帯脈も胞宮の正常な生理機能の保持に大切です。

月経周期に合わせて漢方を考える。

妊娠中 基礎体温をみると女性の身体には周期がある事がわかります。ちょうど夜と昼が繰り返しくるように、低温期と高温期が繰り替えされます。低温期は陰 高温期は陽の時期にあたります。

 また月経期は陽が極まって陰に転化、排卵期は陰が極まって陽に転化するという動きのある時期です。この考えに合わせて漢方や漢方食品を運用していきます。

痰湿瘀血が正常な営みを邪魔している。

 痰湿や瘀血は経絡や血脈の気血の流れを阻害するものです。これらは病理副産物ですが、なぜこの状態になったかを考えて 解消する必要があります。

寒と熱

 胞宮をとりまく環境は冷えも熱もよくありません。冷えて血行がわるくなれば瘀血のもとですし、熱は気や精血の消耗につながります。熱はストレスと関係した肝鬱化火や陰虚による虚熱、また 血熱や心肝火旺などいろいろな状態が考えられます。

 自分の状態を知って身体づくりしましょう。

平成30年7月 勉強会

平成30年7月22日 中医学勉強会

『美と健康の為の中成薬応用』                                      中医学講師 医学博士 張立也

◇中医学の眼科で使われている中薬を使った食品ができました。『晴明丹』
*晴天の晴の明るいという名前でいかにもよく見えそうな名前です。

●成分は?ヨガの女性
①石決明・・・平肝潜陽・明目退翳(かすみを退け、目の見えをよくする)中医では緑内障によく使われる。
*肝は目に開竅するといい目の状態から肝の状態を知る事ができます。肝血・肝陰の不足は目の弱りや充血などの炎症となって現れます。更に不足の状態が酷くなり肝陰が肝陽を抑える事ができず肝陽が浮上すると益々症状が重くなるので、肝陰を滋養しながら浮上した肝陽を潜めさせ肝の陰陽バランスを平衡に近づけます。

②白僵蚕・・・袪風止痙・平肝熄風・化痰散結((熱・痰)など有余の邪気を取り除き、平肝熄風によって石決明の作用を強化する)
*中医学では熱性痙攣や風熱の頭痛や涙目、また痰核といわれるしこりに使われます。

 決明子・・・清肝明目・利水通便
*中薬学には「肝胆鬱熱・風熱外襲による頭痛目赤にも肝腎陰虚による明暗不明にも使用でき『眼科の常用の薬物』と称される。」とか

 酒黄精・・・補肝養陰・滋腎填精・健脾益気・養陰潤肺(酒で炮製すると血分に入りやすくなり、陰血を補益する。
*目は血をうけてよく見えるといい、血を補うことは基本的に重要です。

◇婦人の宝『婦宝当帰膠』発売から40周年。改めて婦宝当帰膠を考える。
●出展 四物湯・聖癒湯・当帰養血膏など
●特徴 補血不滞血、和血不傷血(血を補うが滞を作らず、巡らすが血を消耗しない)
成分は大和当帰を中国河北省の神農架(世界自然遺産の天然薬物園)で栽培している。
*婦宝当帰膠の成分の約6割が当帰です。当帰は補血活血の働きがあります。

●5月のシンポジウムのRIFに対する臨床実験に対する説明。
RIF(胚移植反復移植失敗)に投与して改善があるかを見る。
1、子宮内膜の 厚み・血流・温度に対する影響をみる。
 ・厚みは陰血の充実と関係
 ・血流は血の巡り、瘀血と関係
 ・温度は気血陰陽のバランスと関係
2、早期の妊娠ロスの低下
胚と子宮内膜の免疫応答の正常化
3、子宮への血液供給改善・内膜の血流が良くなる事により暑さ・内膜容積が改善。
●婦宝当帰膠の応用
1、冷え・・・温経散寒(手足の冷え・足腰の冷え・お腹の冷え・冷えのぼせ)
2、血虚や貧血・・・養血(めまい・立ちくらみ・ふらつき)
3、婦人科疾患・・・養血調経(月経不順・月経痛・月経前後緊張症候群・更年期)
4、不妊症・・・不妊・流産・産前産後ケア
5、神経痛・・・(頭痛・神経痛・腹痛・関節痛・打撲痛
*上記の中には婦宝当帰膠を主とすると良い症状と従に使う症状とあります。血を補う事は婦宝当帰膠は得意です。
しかし血は不足が酷くなると陰虚になります。血虚の状態で冷えがある人も陰虚になると手足のほてりを感じたりするようになります。

◇美と健康(肌)
血は滋養し潤す働きがあるので不足すれば肌がカサカサ・髪はパサパサ・爪も薄く曲がったりの症状がでます。だから補血は美容にも役立ちます。
・皮脂膜を強化したい時・・・紅沙棘
・保水力をアップしてみずみずしい肌・・・艶麗丹
・弾力性のアップ・・・亀鹿仙・紫煌珠
●艶麗丹
哈士蟆油・・・メインはこれです。哈士蟆の輸卵管です。
*美容に良い薬膳料理として食べられています。林蛙で検索する画像などを見る事ができます。

白木耳・・・滋補肺陰 白きくらげでこれも美肌の薬膳としてよく食べられています。
西洋人参・・・滋補心肺 気を補って元気にします。
真珠・・・清肝涼心安神 よく美肌に使われます。
●亀鹿仙・・・滋養強壮の力のある食品です。
亀板膠 滋陰潜陽 養血補心
鼈甲膠 滋陰鎮静 軟堅散結
鹿角膠 温陽養血活血
枸杞子 滋陰養血明目
西洋人参 滋陰斂陰固渋
山茱萸 滋補肝腎収斂
山楂子 消導 理気活血
大棗 養胃 健脾 養血
蜂蜜
黄色の部分は亀鹿二仙膠(西洋人参でなく人参)と同じ構成です。
亀鹿二仙膠は命門の陰陽を双補するというすぐれた処方です。
鹿角膠は全身の陽経の脈を総督している督脈を通じ真陽を補充する事で陰精を培補する。
亀板膠は全身の陰経の脈を総括している任脈を通じ滋陰填精する。
この2味によって陰陽を峻烈に補って気血精髄を生じさせる。
これを人参・枸杞子が補佐する処方になっている。
*命門の陰陽を双補するとは、命をろうそくの火に例えればろうそく自体も火力も補うという事になります。
気血は人の身体の営みになくてはならない基本的な働きだし、精は命のもつ根本的な力であり、狭義の意味ではホルモン系は精といえます。髄は骨髄・脊髄・延髄・髄海(脳)にまで考える事ができます。
だから、妊活・滋養強壮・美容と健康・老化防止・子供の発育の助けなど幅広く薬膳として食す事ができます。
亀鹿仙は更に鼈甲(しなすっぽんの背甲・腹甲)の膠・山茱萸によって補腎の働きがアップしているばかりでなく、軟堅散結・破瘀通経の働きが加わってしこりのある人も食すると良い食品になっています。
●紫煌珠
プラセンタ(胎盤エキス)の使われた栄養補助食品です。
*中薬学に出ている紫河車は人の胎盤の事です。現在は人の胎盤はつかわれていませんが、『へその緒』は人の胎盤の一部ともいえます。
補腎益精・助陽、益気養血の働きがあるため「へその緒は一生のうち大病をした時使う」と聞いた事があります。
余談ですが、以前読んだ単行本のチャングムには子供を授かりたいと願身体の弱い后の話が書かれていました。后の身体は弱すぎて出産は危険だとチャングムは反対しますが、后は命にかえてもと懇願しチャングムは国中の元気な男子を産んだ人の胎盤をあつめます。これを使って受胎し、男の子を出産しますが、后の身体はもうもたない状態になってしまいます。
しかし出産まで后の身体がもったの紫河車の滋養力だと思います。
その後テレビドラマのチャングムを見ましたが、違うストーリーでした。チャングムは実在していたのですが、皇帝が信頼していた女医がいたという史実しかわかっていないそうです。
内容から察するとどちらの作者も漢方に詳しかったように思われます。