古典『黄帝内経』 中医学講師 高橋楊子先生(証の診方・治し方)など著書多数
■四季調神大論
■夏三月、此謂蕃秋。
陽気がもっとも盛んな時。気持ちを愉快にして怒らず、体内の陽気を外に発散させる。
夏は心の季で夏に適用して養生しないと心気が傷つくと書かれている。
*「心は血脈を主る」といい心臓の駆血作用の事・・つまり現代医学でいう心臓の働きをいうとともに「神を主る」ともいい脳の思惟活動の部分もいいます。つまり『こころ』の活動の部分です。
■秋三月、此謂容平。
陽気が少なくなってきて 生命活動は終息、休息の時期に入っていきます。
葉は色づいて枯れ落ち、草も枯れる気候を秋刑といい、この影響を緩める為に 心を安らかに保ち静かにして、神気を収斂し肺気を清浄に保つ。
*秋は肺の季です。肺は皮毛を主るといいます。よく春先は汗ばむくらいに着るのが良く秋口は薄着でといわれます。 これは冷たい空気にあてる事によって 皮毛(毛穴)が収縮して体温を逃さないようにする力をつけておくと風邪をひきにくくなったりする事と関係しています。陽気は減ってきますが、収穫の時です。心を安らかに自然の恵みを楽しむのが良いと思います。
■冬三月、此謂閉蔵。
冬は陽気が奥にあって、蓄え守る季節です。
この季節だけは遅く起きても良いと書かれています。
陽気を守る為に汗のかき過ぎもいけないとされています。
■『高齢不妊における店頭での症例』他 渡辺桂子先生
■40歳を過ぎた不妊に対し 補腎・養血を中心に弁証論治
薬剤師会の勉強会 酸分泌関連疾患 埼玉医科大学総合医療センター 消化器・肝臓内科 屋嘉比康治教授
■GERD(逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、機能性ディスペシア)
原因・・・不適切な食習慣(暴飲暴食、高脂食、胃の蠕動異常(排出遅延)、薬剤性LES圧低下による腹圧上昇)
増えた理由・・・高齢化・食の欧米化・ピロリ菌の減少・検査の進歩
■BMIとGERDの関係
■ピロリ菌の除去との関係
■予防又は改善の為
・脂っぽい食事を避ける
・左を下にして寝る。
・早食い・大食しない
・食後横にならない
・アルコール・タバコをひかえる
・肥満解消
■NSAIDによる潰瘍も多い・・・治りにくい
(アスピリンの胃粘膜の直接刺激)胃のPHを上げる。タケキャブその他薬剤についてなど
*胃食道逆流症は生活習慣、特に食生活の習慣がかかわっている事がわかりました。LES圧低下(胃の入り口に近い食道部の括約筋の働きと関係しているそうですが、薬剤性の時も年齢や性別のかかわりある時もあるようです。中医学では気虚、特に脾胃気虚に関係すると思います。呑酸は酸っぱい液が上がってくる事ですが、中医学では基本的に以下のように分類します。
①肝気犯胃(ストレスと関係)
②食滞(暴飲暴食と関係)
③寒湿内阻(冷えや生ものや冷たいものの摂りすぎと関係)
中医学は全体観が特徴です。