お肌の話

 ここ数日 はちみつ・オリーブ油・塩をよく混ぜてお風呂でマッサージしています。えっ!私でなく娘。

「いっこうさんのマッサージ最高!お肌がつやつや!」

 お風呂上りのを見るとおでこもほっペもツルツルです。ところが今朝

「自分の肌がやだ!」

 といっているので見るときれいな肌です。ただ毛穴が開いて見えるのを気にしているようです。若い子は贅沢ですね。

「毛穴が開いて見えたり、下がって広がって見えたりは気の働きが弱いからだよ。しっかり引き締めとく力を補っておくといいんじゃないの。睡眠不足しないようにね」

「寝不足で目の下が隈になってるし、お化粧ののりも悪いわ」

「忙しくて食事が不規則で、胃腸も肌の調子もわるいんです。」

「冷え性なんです。冬はつらくて・・顔色のくすんで、肌もカサカサ。」

 等々 体調と肌の関係は感じている方も多いと思います。潤いや張りがあり艶やかな肌色の肌は女性の希望です。生活リズムや食事の養生を心がけ、五臓のバランスや気血津液を整えておきましょう。

 血虚タイプは肌が養われずカサカサします。血が肌を滋潤するからです。当帰は『補五臓生肌肉』五臓を補い肌肉を生むとなっています。特に冬は肌が乾燥し易く冷えて血行も悪くなって顔色もくすみがちです。だから補血活血の当帰のシロップ(婦宝当帰膠)はお薦めです。またサージオイルのカプセル(紅沙棘)も潤いのあるお肌にいい食品です。

 「肝は血を蔵す」ですが、肝の気は風です。肝血虚によって風がおきることを「血虚生風」といい血の不足によってふらつき・めまい・しびれなどがおきます。血虚によって皮膚が滋養できず乾燥し、風によって痒みがおきる事を血燥生風といい当帰飲子が適用です。当帰・白芍・生地黄・何首烏で陰血を養って、肝の働きを調整して風を消す組み合わせになっています。皮膚の赤みや熱感がある時は風熱を除く板藍茶や天津感冒片を併用するといいようです。

「チョコレートを食べ過ぎると吹き出物ができちゃうよ。」
「便秘がつづいてもできるよ。 」
「この頃食欲なくて食べてもすぐもたれるんだけど肌がカサカサ。」

 など胃腸と肌も関係がありそうです。脾胃は気血生化の源(気血をつくる源)です。胃は「腐熟を主る」 「通降を主る」といい飲食物をこなして次に下に降ろす働きがあります。小腸は「清濁の必別を主る」といい分別するところです。清とは体内に取り入れられて気血のもとになる精微物質で濁とはその他の糟の方です。大腸は「糟粕の伝化を主る」といって水分を吸収して糞便を形成し肛門へ送ります。精微物質の取り込みが悪ければ気血が不足し肌にも栄養できません。また、食べ過ぎなどによって濁が降りなかったり、取り込まれたりすると肌トラブルもでてきます。

 お肌の潤いには血と津液が、張りには気が重要! 肌は内臓の鏡というように五臓が元気な事が大事です。特に脾は肌肉を主り、肺は皮毛を主るといわれることからも関りの深い事がわかります。

 美しいお肌のためには、夜の10時~2時はゴールデンタイムとかいって寝ていた方よいそうです。中医学的には陰が深く極まった時間帯ですので、睡眠によっておおいに陰を養える時間帯です。早寝早起きは三文の得。ここにも得がありそうです。肌の調子も養生しだいと言う事ですね。