梅雨をのりきる食べ物

パンダ⑤ 梅雨の頃は湿度が高いので、内湿のある人にとってはいやな季節です。湿は粘って、しつこく、重く、濁って汚くする邪気です。身体が重だるくなっり、関節がだるく痛んだり、下痢っぽくなったり、浮腫んだりと身体に影響します。食欲がなくなったり、頭がすっきりせず、なんとなく頭痛がつづいたり、めまいがしたりも湿のせいの時も多いです。また この時期の皮膚病、水虫なども湿が関係しています。汗が臭って、疲労し易い時も同じです。

 この時期、湿の摂りすぎに注意しましょう。特にジュース・缶コーヒー・炭酸飲料など口当たりがいいものは身体が必要な以上に飲みがちです。また お酒類も同じです。チョコレートや生クリーム、バターを使った甘い食べ物は痰湿がたまりやすいので少なめにしましょう。下痢っぽくなりやすい人はお腹をひやすので、冷たいもの、なま物はひかえましょう。お腹の調子を崩した時は早めに湿に勝つという名前の勝湿顆粒を服用しましょう。

 風湿の邪気が身体に入ったときに最適な漢方薬です。また食中毒が起こりやすい季節ですから五行草茶も飲んでおくと良いです。五行草茶は馬歯莧のお茶です。これはその昔 貧しい少女が赤痢になった時道端の草を食べて助かったという話がるくらいで細菌性やウイルス性腸炎の助けになると考えられている食べ物です。梅雨の時期 お茶は温かくして飲みましょう。冷たいお茶は胃腸の働きを停滞させ、胃腸に寒湿を停滞させます。ウーロン茶やプーアル茶、はと麦茶など利水の働きのあるお茶は身体をさっぱりさせるのでお薦めです。温かくして飲みましょう。

 「ジトジトして気持ち悪いからエアコンをドライにしておいたの」
 「植物も水やりしすぎると根腐れしたり、植木鉢の土がかびたりするよ。」

 身体も同じですから湿気を除いて停滞を除くように工夫します。緑豆は春雨で知られていますが、緑色のあずき大の豆で、味も
あずきとよく似ています。あずきも浮腫みをとった利水の働きがありますが,『緑豆は10種類の水気(水によって起きる病態)を治療する』と書かれているそうです。緑豆でお汁粉をつくっておやつにしたり、お赤飯のようにご飯に炊き込んで食べるといいです。湿を上手にさばいてこの時期をのりきりましょう。